GREENLINEプログラム: すべてのレベルで消費エネルギーを削減
射出成形製造で、エネルギーコストが重視されるようになってきています。 包装用途向け射出成形部品の製造コストにおいて最大70%を占める原材料は別として、エネルギー分の10%分も、大きな出費となります。
エネルギーの節約は、当初からMilacronの理念に組み込まれていました。これは、当社の完全電化装置の性能データのみならず、装置プログラム全体においても多くの部分に反映されています。
これらのアプローチは1つに統合され、「GreenLine」という省エネパッケージとして形になりました。その特徴は以下のとおりです。
- 最適な装置の選定も含めた細やかなコンサルティング
- 最適なハードウェアとソフトウェアのパッケージ
- 最適な作業ポイントと、それに付随するトレーニング方法を特定し文書化
これら3つの要素は、1本の鎖の輪のように補強し合い、望ましい結果を実現します。
それはどのように実現するのでしょうか。 答えは簡単です。 目的の製品と必要な出力に応じて、当社の技術的知識と最新のエネルギー測定結果を使用し、省エネの観点から最も望ましい装置構成を提案します。 たとえば完全電化式の装置は、用途によっては最大70%の省エネが可能であるため、エネルギー効率の高い射出成形方法とほぼ同様に解釈されています。 別の例では、可塑化装置の電動式駆動装置です。油圧式高性能装置のエネルギー消費を削減できる、最も重要なハードウェア部品の1つです。 測定結果は、最大30%の省エネが可能であることを示しています。 インテリジェントな油圧系管理も、省エネに役立ちます。 第1の目的は、可能な限り最大の省エネ効率を引き出す形で油圧システムを運転することです。 ポンプのモーターを特殊な電子装置で制御し、エネルギー効率が高い最大速度の範囲内で運転します。
独自のソフトウェアを使用して、インテリジェントな方法で射出成形装置の油圧式アキュムレーターに給電し、常に射出成形プロセスの実要件に見合ったレベルにアキュムレーターの内圧を維持します。 使用するエネルギーは、すべて効率的に使用されています。 2つめのソフトウェア要素では、経験に基づいたアプローチで、費用のかさむエネルギーのピークを回避します。 さらに、すべての装置機能は、可能な限り連続的に起動し、絶対に必要な並列機能以外は排除します。
GreenLine省エネパッケージには、消費エネルギーを記録するモジュールも含まれています。 このモジュールのソフトウェアでは、各プロセス段階のエネルギー消費量を示し、確実な定量化が実施できます。 エネルギーの観点からは、関連パラメーターを監視し、レポートとして発行します。 次に、これらのレポートに基づいてプロセスを分類し、利用者に対して常にプロセス全体の自己評価を提供します。
Milacronは、お客様における省エネに全力を注いでいます。 エネルギー効率の高い射出成形についてはどんなことでも、当社のアプリケーション担当者がお問い合わせにお答えします。